館野泉について、左手のピアニスト

舘野 泉(たての いずみ)について
1936年11月10日生のピアニスト、東京藝術大学卒業
北欧の音楽(シベリウス、カスキ、マデトヤ、メラルティン、コッコネン、ラウタヴァーラ、ノルドグレン)やフランスの作曲家セヴラックに対する造詣が深い。
現在フィンランドの首都ヘルシンキに在住。

【ここからのエピソードは、
NHK道徳ドキュメントでの特集を見た私のレビューです。】
2002年のリサイタル中に脳溢血で倒れ、後遺症として右半身に麻痺が残る。
必死にリハビリをするが、右手はピアノを再び弾けるまでには回復しなかったそう。

知人から「ラヴェルの左手の協奏曲」を弾けば良いと言われ、館野さんは傷ついていた(この曲だけで演奏活動をすることは厳しいため)
しかし、館野泉の息子がイギリスの作曲家の左手の曲集を黙って館野に手渡したことから、館野がその楽譜を開いて弾いてみたところ、そこには音楽が流れていたことに感動した。

息子さんは、楽譜を渡す際、父親を傷つけないか、左手の曲を弾くことの押し付けになっていないか悩んだそう。なので、何も言わず黙って渡したらしい。
幼い頃から家では父である館野泉のピアノが聞こえてくるし、音楽の手ほどきも父から受けた息子さんは、悩み傷ついている父をひしひしと感じていたのだろう。

その後は左手の曲を探し続け、また作曲家に左手の曲作りを依頼し、ピアニストとしての活動を再開させることが出来たのです。

館野泉 楽譜
館野泉 左手のピアノシリーズ 谷川賢作/スケッチオブジャズ ピアノ(左手)のための (舘野泉左手のピアノ・シリーズ)

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